ブログ

2009年 09月24日 木曜日

コンテンツとは何か? 第6回「コンテンツの本質」

 6回にわたって書いてきた当コラムは、今回が最終章である。そこで、おさらいを兼ねて、第1回からの流れをざっと反復していきたいと思う。

 まず第1回は、コンテンツというものが、現在どう定義されているのかを、Wikipedia等の辞典サイトの記述を元に説明した。内容は、音楽、映画、アニメ、ゲームなどの具体例を上げながら、以下の4つの条件を紹介した。

1. 情報であること。
2. 創作物であること。
3. 娯楽や教養のものであること。
4. 記録でき・伝送できること。

 第2回は「情報=コンテンツ?」という題目で、1つ目の条件である「情報であること」について、検討してみた。そして調べていくと、「意識を向けることで、この世のすべてが情報となりうる」ということが分かった。すなわち、この世のすべてがコンテンツになる可能性があるということである。

 第3回は、2つ目の条件である「創作物であること」について考えていった。その中で、「意識を向け、価値を見出し、その価値が他者へ伝わるように総意工夫」することが、自然から創作物を生み出すということが見えてきた。

 第4回は、3つ目の条件の「娯楽や教養のものであること」という切り口から、娯楽や教養以外のコンテンツを考えることで、コンテンツと意識できてなかった具体例を上げていった。その結果、楽しい以外の感情に関わる怪談のようなコンテンツ、医療に近いコンテンツ、教養とは言えないCMのようなコンテンツ、さらにはより根源的な欲求に向けたアダルトコンテンツなどがあることから、コンテンツとは「人の知識や知性・感情や感性を左右・変化させる事象」であることが見えてきた。

 前回の第5回は、「記録や伝送」について、第4回と同じ手法で具体例を上げながら、当てはまらないものを見つけ出し、より本質に迫っていった。そして、通産省の資料にあるテーマパークや遊園地の例から、名所旧跡や温泉もコンテンツになり、「記録や伝送」ではまとめることができないコンテンツがあることが分かった。

 以上が第1回から第5回であり、まとめると、こういうことになっていく。

1. 意識を向けることで、この世のすべてがコンテンツとなりえる。
2. 価値を見出し、価値が他者へ伝わるよう総意工夫することでコンテンツとなる。
3. 意識の向け方とは、人の知識や知性・感情や感性を左右・変化させることである。
4. デジタル全盛の今は「記録や伝送」できるものが注目されるが、できないコンテンツも多々ある。

 こう書いていくと、多くの商品やサービスが含まれてくることに、気づくのではないだろうか。ならば、コンテンツの本質とは?

 そこで今回は、英和辞書を調べてみて欲しい。そこに答えが書いてあるはずだからだ。当コラムでは、gooの英和辞典で調べてみたい。注意するべき点は、「内容」とは別のcontentを調べるということである。

content
-vt. 満足させる ((with)) (? oneself 満足する).
-a. 満足して ((with)); 喜んで.
-n. 満足.

引用 : EXCEED英和辞典(goo

 そう、コンテンツの本質とは、「満足」なのである。

 そもそもコンテンツには、「満足」の意味もあり、人に満足を与えるものが、コンテンツというわけだ。

 これまでの第1回から第5回は、一般的な「内容」とされるコンテンツを元に、いろいろと検討してきた。しかし、「満足」という視点から見たとき、さらにコンテンツは理解しやすくなる。

 例えば、具体例にたびたび上げられる音楽、映画、アニメ、ゲーム、マンガなども、満足があるからコンテンツなわけである。ゆえに、満足できない作品であれば、形態として音楽だったり映画だったとしても、それはコンテンツとは言えないというわけだ。なぜなら、そのような作品は、意識を向けられることがなくなっていくからである。

 また、「満足」という視点で見ていくと、料理や温泉もコンテンツであることが分かるはずだ。美味しい団子だからこそ、人は欲しい食べたいと意識を変え、気持ち良いお湯や風景だからこそ、人は行きたい入りたいと思うわけだ。ここには、意識を変える要素が、やはり含まれている。

 そして「記録も伝送」についても、「満足」を喚起する表現を、媒体に込める手法でしかないのも理解できるのではないだろうか。

 どうやって満足を提供するのか? そんな視点で考えていくとき、あなたのビジネスにコンテンツを生かす方法が見えてくるのではないだろうか。

コメント / トラックバック なし
トラックバック / ピンバックは現在受け付けていません。
コメントは現在受け付けていません。
フィード情報(RSS 2.0)
この記事のコメント